夢を見る

最近似たような夢を見る。私はウィーンの街を歩いていて、手には私の大切なカメラがあった。私が訪れた夏とは違う、もう少し涼しい季節のようだった。何故なら街行く人達が一様に上着を着ていたからだ。かといって外套ほど重いものではなく、ちょっと上着を引っ掛けているという感じだった。自分の服装か10月上旬くらいであろうと想像した。私はいつものようにひとりで気ままに歩いていて、気まぐれで右に曲がり左に曲がりを繰り返しているうちに袋小路のような所に入り込んだ。その袋小路に小さな店があって、はやっているのか流行ってないのか、店の中にも外にも沢山の本やら何やらがあるのだけれど客人らしい姿は見当たらなかった。大体袋小路には人影がなく、加えて猫一匹見当たらなかった。そんな様子が気にいって私は手に持っていたカメラを構えた。特別な風景ではなかったが自分にぴったりの雰囲気で、思い出に残しておきたいと思ったのだ。ところがシャッターを切れない。いつもなら小気味良い音を伴いながらシャッターを切ることが出来るのに、押しても押してもしっかり下りず、あの小気味良い音も聞えないのだ。どうしたのだろう、壊れたのかな。色んな操作をしてみるが何の問題もないようだった、シャッターが切れない以外は。でも多分これが一番の問題で、私は撮りたい一心でああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返すのだが、時間が経つばかりでついには諦めでこの街を立ち去るのだった。嫌な夢だった。しかし、この手の夢は初めてではない。この冬の初めから数えて3度目だった。夢の舞台が昔住んでいたアメリカの町だったこともあれば、ヨーロッパの何処かの町だったこともある。それがブダペストだったような気もするけれど確信はなく、案外全然違う知らない町なのではないだろうかとも思う。場所は違っても話はいつも同じで兎に角撮りたい場面の前でシャッターが切れないとうろたえる自分。そんな夢から目が覚めては私はそっとベッドを抜け出して自分のカメラを引っ張り出すとシャッターの具合を確認するのだ。一体どういうことなのだ。何か意味があるのだろうかと考えてみるが分からない。何か意味があるのであれば、もうそろそろ教えて貰いたいものである。

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