本が好き

気がついたら本が大好きだった。それは両親の影響が大きいと思われる。父は無類の本好きで、家の本棚はそんな本がぎっしりと隙間無く納められていて、納まりきらない本が他の場所を陣取っていた。そんな様子を母は困っていたけれど、私は父が購入してくる本を片っ端から読んでは次はどんな本が読めるのかととても楽しみだった。私が本に夢中だった時代、私達家族は田舎の町の何にもない場所に住んでいた。家からバス停へ行くにも歩いて15分はかかったし、バスに乗って駅へ行くのはまた更に15分ほどかかったように記憶する。私は育ち盛りの遊び盛りだったけど、例えば真夏とか真冬、雨が降り続く梅雨時になると外へ出かけるよりも家で本を読み耽るほうが好みだった。あの頃から私は気候に大きく左右される性格だったらしい。もしかしたら家族全員に通じることだったのかもしれない。ボローニャの町を歩くと大小様々な本屋に遭遇する。大きなと言っても日本のような大きな本屋はないけれど、私には十分だ。それからポルティコの下に点在する本屋さんは皆個性的で、店主の好みがはっきり窺えて面白い。新しい本を売る店もあれば、古い本を売る店もある。小さな本屋さんは人の出入りが激しくないらしく店主が大抵店の奥で本を読んでいる。そんな様子を見つけると何だか嬉しくなってくる。外国の本の紙質といったらわら半紙のようなざらざらしたものが多くて初めはびっくりしたけれど、最近はそんなざらざらの紙にも愛着を感じるようになった。本を読む人も、本を書く人も本好き。本を売る人も本好き。それからこんな風に店の外から本を眺める人も本好き。

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コメント

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yspringmindさん、こんにちは。
本っていいですよね。目の前にある小さなこの本1冊1冊の中に、自分の知らない事柄、世界がいっぱい詰まっている!と想うだけでもう胸いっぱいにロマンを感じたりして・・♪

2010/10/18 (Mon) 02:29 | ca_fior #79D/WHSg | URL | 編集
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yspringmindさんへ。
おはようございます。僕も本が好き!
yspringmindさんみたいに読書家ではないけれど本が好き!
紙って安心します(笑)紙に印刷されたものって確かだから。
今は何でもインターネットで調べられるけれど頼りないです。
同じタイトルだったら文庫本より単行本を……。
そんな風だからアッと言う間に本棚が一杯になりま(笑)
フィレンツェのお土産は段ボール一杯のジノリと、
何故かイタリアでロシアの印象派の画集2冊。
本当に本が好き、一生治らないみたいです。

お菓子の包装や本の製本の綺麗さ、紙の良さって、
これは矢張り日本人の特徴ですかね?
外国の紙質と比べたら日本の本は高級品ですよね。

ブノワ。

2010/10/18 (Mon) 22:19 | raindropsonroses #79D/WHSg | URL | 編集
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ca_fior さん、こんにちは。本はその面白さを知ると抜け出せなくなる、そんな感じがします。本屋でひとつひとつ手に取りながら、または店先でガラス越しに面白そうな題名や美しい表紙の本を眺めながら過ごすのは楽しいですね。この本! というのに出会えたときの嬉しさといったら、それはca_fior さんには言わなくても分かっていただけるでしょう。

2010/10/19 (Tue) 22:42 | yspringmind #79D/WHSg | URL | 編集
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ブノワさん、こんにちは。
そうですね、ブノワさんも本が大好きでしたよね。紙の安心さ、印刷されたものの確かさ。それをブノワさんが言ってくれるとは思いませんでしたよ! そうなのです、正にそうなのですよ。
ところで日本の本の紙質の良さといったら素晴らしいですね。包装紙にしても。反対にアメリカで初めて本を買おうと思って本屋へ行ったときのショックは大きかったです。ざらざらのわら半紙でした。そんな本も今では懐かしい宝物のひとつになりましたが、やはり質の良い紙を使った本は尚更大切にしたくなります。
段ボール一杯のジノリとロシアの印象派の画集2冊。かなり重いけど、良い選択だったと思います。

2010/10/19 (Tue) 22:49 | yspringmind #79D/WHSg | URL | 編集
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ヴェネツイアに行った時に古本市に出会いました。僕でもわかりそうな子供用の本など探してみましたが、どれも難しい書籍ばかり。下手に難解な書籍を手にとっていろいろ質問されたら困るなと思い、そうそうにその場を立ち去った記憶がよみがえってきました。
夏に訪れた中国でも、上海の魯迅公演ですが、古本市が大々的に開催されていました。こっちは太極拳指南だとか中華料理のレシピ本など、使えそうなものがワンサとありました。
1,2冊購入しても良かったかもしれません。

2010/10/20 (Wed) 08:21 | ひろぽん #79D/WHSg | URL | 編集
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ひろぽんさん、こんばんは。イタリアの古本は難しそうない本が多い、その印象は正しいかもしれませんよ。私は本屋が好きで本屋の前は素通りできずに、最低でも立ち止まってショーウィンドウを観察するのですが、古本を置く店の本の種類と言ったらどれも分厚くて文字がぎっしり! なのですよ。それに比べて上海の方では誰もが簡単に入り込めそうな本の内容ですね。次の機会には是非どうぞ。

2010/10/21 (Thu) 22:05 | yspringmind #79D/WHSg | URL | 編集

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