19 years ago

一昨日の晩、以前暮していたアメリカの町を訪れる夢を見た。懐かしい風景を車窓から眺めている自分を夢の枠からもう一人の自分が眺めながら、これが夢なのか現実なのか分からなくなり、ああ、本当ならばよいのに、と心の中で願っているところで目が覚めた。どうしてこんな夢を見たのか。私は現在の生活を楽しんでいないのだろうか。それともあの頃があまりに楽しかったからなのか。眠い目を擦りながら幾度も考えた。その朝、一通のメッセージが届いた。あなたはあの時の彼女じゃないのかしら? そんな短いメッセージだった。差出人を見るとアメリカに暮し始めた頃通った学校で知り合ったショートヘアの笑顔が似合うスイス女性からだった。堂々としていて活発で、からりとした性格の彼女が笑うと辺りがぱっと明るくなるような感じがして私は彼女が大好きだった。同じクラスにいたけれど彼女と私の語学力ときたら天と地ほど違っていて、なかなか思うように交流できなかった。あの頃の私は現在と違って気後れしたり人見知りしたり引っ込み思案だったりと忙しく、それでいて気位ばかりは妙に高くて自分でも手に負えなかった。年月が経つと共に私は気後れも人見知りも引っ込み思案も解消して、気位なんて物は箪笥の奥にしまったままだ。今の私だったらば彼女と沢山話が出来そうだ。それにしてもあれから19年も経つのに彼女が私を覚えていたとは。彼女が私を見つけ出すとは。それは全く夢のような話だった。昔だったらありえない話、でも何でも可能に思えるほど物事が進化した現代ならば不思議なことではないだろう。一昨日の晩に見たあの夢、あれはあの頃に戻りたい気持ちが見せた夢ではなくてこんな不思議なことが起こる前触れだったのかもしれない。多分そうだ。だって私は現在の生活を楽しんでいるのだもの。そう言いながら秋の晴天を楽しむ人々に混じってボローニャを闊歩した。

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コメント

No title

予兆かもしれませんよ。
あるいは当時の自分を顧みるべき時期であったのかも・・・。
夢を見ない、覚えていない私としてはこれぐらいしかわかりませんけど(笑)

2010/09/22 (Wed) 03:11 | ひろぽん #79D/WHSg | URL | 編集
No title

ひろぽんさん、こんばんは。予兆。彼女と再び連絡が取れるようになる予兆だとしたら凄いですね。
ひろぽんさんは夢を見なかったり覚えていなかったり・・・ですか。私は不思議なことに夢を明確に覚えていて、それは良かったり悪かったり。毎晩違う夢の中で色んなことを経験しています。

2010/09/23 (Thu) 22:58 | yspringmind #79D/WHSg | URL | 編集

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