樹木

生活していると色んなことがある。たまに大きな壁にぶつかってしまうこともある。そればかり見ていると、大きな分厚い壁にしか見えないけれど、壁から数歩離れてみると壁だと思っていた一部に壁と同じ色の扉が備え付けられているのが見えたりするものだ。出口を見つけるのは自分次第だということに随分経ってから気がつくのが、何事にも時間がかかる私の悪い癖だ。でも、こうして私は色んなことを学んでいくのだ。ひとつづつ時間を掛けて。道端の樹木。一体何年経っているのだろう。太いごつごつした幹の周りに生い茂る美しい葉。私が次に生まれる時にはこんな樹木になりたいと思う。大地にしっかり根を張って、天に向って真っ直ぐ延びる、何事にも真っ直ぐで真っ正直な強い心の樹木。そしてこんな風に美しい葉に囲まれながら初夏の日差しを遮り、夏の夕方の風にさわさわ揺れて、秋には美しい色に葉を染めて人々の目を喜ばせたら、冬の寒さに黙って耐える、強くて優しい樹木。出来ることなら私はそんな樹木のような人になりたい。

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