出会いと別れ

今日、私の中で小さな幕が下りた。決して一生の別れではないが、自分の中でひとつの時代の幕が下りたような感じである。
ボローニャで暮らす中で色んな出会いと別れがある。出会いは何時だって嬉しくて楽しいもの。そして別れは何時も寂しくて取り残されたような気分になる。正直言って性格の違うもの同士だったから良いことばかりではなかったはずだ。でも終わり方があまりに気持ちよかったから、やはり出会えてよかったと思い、また何時かどこか出会う日が来ればよいと思う。人間だもの、良い部分と悪い部分を持ち合わせている。私はどの人と付き合う時も良いところをひとつひとつ数えてみる。そうすれば悪い部分など霞んで見えるものなのだ。これは自分がずっしりと落ち込んでしまった時にするゲームと同じだ。そんなことはない、ほら、あなたにはこんな良いところがある、それからあんなことも。そんな風に指を一本づつ折り曲げながら数えていると、まんざら悪くないなと思えてきて、また頑張ってみようかなと思えてくる。そんな風にして他人の良いところをひとつひとつ摘み上げていくとよい。ああ、この人と出会えてよかったと思えてくる。
5月の終わりの午後にある人が去っていった。この瞬間どんな心境になるのだろうと数日前から想像していたが、実際の心境は想像していたどれにも当て嵌まらなかった。沢山のことを学ぶチャンスを与えてくれて有難う。振り向かずに去っていくその人の後姿を見ながら私は声にすることが出来なかった言葉を心の中で呟いた。時々ボローニャのことを思い出してくれたら良いと思う。

人気ブログランキングへ

コメント

No title

「忘れな草をあなたに」という歌が思い浮かびました。

2010/06/01 (Tue) 05:10 | ひろぽん #79D/WHSg | URL | 編集
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2010/06/02 (Wed) 13:29 | # | | 編集
No title

ひろぽんさん、私は「忘れな草をあなたに」という歌を知らないのですが、こんな心境の歌なのでしょうか。

2010/06/02 (Wed) 22:08 | yspringmind #79D/WHSg | URL | 編集
No title

鍵コメさん、誰にも時々そんなことがありますね。私の場合、幕が下りたことで様々な良いことを思い出すことになり、今頃気が付くなんて実に自分らしい、と腹立たしくもがっかりしている所です。

2010/06/02 (Wed) 22:11 | yspringmind #79D/WHSg | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する