12月への入り口

12月を目前にして私達の心は冬休みのことで一杯だ。不景気と言えど楽しみ無くしてどうしてやっていけばよいの? と言うわけだ。イタリア人に限らずイタリアに暮らしていると日本人の私だってそんな風になるけれど、それは決して悪いことではないと思う。多分それは国籍に限らず、生活を楽しむこと、人生を楽しむことを知っている人ならば多少なりとも休暇を心待ちにするのではないかと思う。長い休みになると何をしてよいか分からないと言う人がたまにいる。世の中には色んな考えを持つ人が居て良い筈だから非難する気はないけれど、私には理解できない話である。私にとって纏まった休暇とは、神様からの贈り物、幸せ、に等しい。これが無かったら生きていけないといっても過言ではない。それでいて私はこの冬の休暇の予定を立てていない。恐らくボローニャにいるだろう。でもちょっとバスに乗って郊外へ行ってみようとか、車でフィレンツェまで足を延ばしてみようかとか、ボローニャの旧市街をくまなく歩いてみようかとか、それとも久しく会っていない友人知人と会う約束をしてみようかとか、考え出したら芋づる式にしたいことが出てくる。日本へ行くとか近隣国でクリスマスを迎えるとか、スキーへ行くとか小耳のはさむと旅行をしたくてむずむずするが、たまにはボローニャで冬の休暇も宜しい。町はクリスマスを迎える準備が着々と進んでいる。寒いながらもこの季節は美しい。特にすっかり陽が沈んでひと気が引いた夜遅くは。静かで穏やかな11月から華やかで美しい12月へ。不思議な気分だ、数時間後にはもう12月だなんて。

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