venerdì sciopero

待望の金曜日なのだ。それなのにバスのストライキで、それに加えて雨が降る予報がでていた。何と言う一日。幸運なことに雨は降らなかったけど、ストライキは当たり前のように決行だ。イタリアのストライキはすると言ったら大抵の場合必ずする。日本のように和解とか解除とか延期などというものは殆ど存在しない。その辺の決心の固さを他の事に活用したら色んなことが改善されるのではないか、もっと生活し易くなるのではないかと思うところである。長い一週間であった。良い天気だったのがせめてもの救いで、長くストレスフルな毎日であった。だから金曜日の夕方は何処かのカフェに立ち寄ってカップチーノを頂きながら美味しい菓子をつまむとか、旧市街のエノテカへ行って深みのある赤ワインか爽やかなスプマンテなど頂くと良いのではないかと思っていたのだ。そうすることで長かった一週間が報われる、そんな風に思っていたのだ。ストライキは朝8時半から午後4時半、3時間運行して午後7時半に再びストライキに戻り夜中まで続く。注意しなくてはいけないのは午後7時半というところだ。この時間までにバスに乗り込めば良いという事ではない。7時半までにバス路線の最終停留所に着くバスに乗り込まなくてはならない。逆算をする。すると寄り道などしている場合ではないことが分かるというものだ。バスの窓から見えるボローニャの町並みを眺めながら、ゆっくり散策できないことを残念に思った。バスを降りて別の停留所に他のバスをつかまえるべく早歩きで広場を横切る。気に入りのカフェの前を通り過ぎながら店の中で談話する人々の様子や食前酒片手に楽しそうな人々を横目で見て、深い溜息をついた。がっかりだ。腕時計を覗き込むとバスの時間まで後10分。このバスを逃したらアウトだ。でも。そう言ってピタリと足を止めた。せめてカップチーノだけでも。そう言って今来た道を少し戻って店に入った。私はこの店に毎日通う常連ではない。しかし週に1度足を運んでいるうちに店の人が顔を覚えてくれるようになった。この店の美点は、常連も普通の客も同じように感じの対応をしてくれるところである。そういう店は何処にでもありそうで案外無いものだ。Buonasera. Un cappuccino, per favore. 敢えてゆっくりカップチーノを堪能した。飲み終えたカップを置いて、良い週末を、と挨拶を交わして店を出て歩き出すと今まさにバスの入り口が閉まろうとしていた。さっきまでのゆとりのある振る舞いは過去のものとなり、バスをめがけて走り出した。折角の金曜日。ストライキはもう当分しなくても宜しい。乗り込んだバスの中でもう一度深い溜息をついた。

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Pfgia


venerdì scioperoにまつわる苦い経験は私にもたくあります、今となっては懐かしい思い出となりましたけどローマでの生活も歩くことが主流でしたがvenerdì scioperoのおかげでローマの街を職場から自宅へ歩いて戻ったものでした。yspringmindがバスに乗れてホント良かった!今日は朝から色んな事があって、Per conoscere un furbo, ci vuole un furbo e mezzo.というイタリアの諺を思い出しましたよ。
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  • 2009/05/19 01:59
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yspringmind

Pfgiaさん、どうしてscioperoは金曜日にするの?と不思議に思うほどいつも金曜日。金曜日の帰り道はどこかに寄り道、ちょっと遅く帰るのが楽しいと思っている私には本当に不満なのですが仕方ないですねえ。ローマなんて広いからそんな日は運動靴で出勤でしょうか。そういえば私もローマで徒歩通勤しましたよ、そんな日は。
私のほうは今日に限らず数週間前から色んなことがあります。もうそろそろ開放して頂戴、と毎朝そんな風に思いながら目が覚めます。

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