ちょっとDozza にでも行こうか

ある天気の良い午後、ふと思いついてDozza へ行った。この小さな町は私の気に入りだ。ボローニャの町からは30km以上も南東に向かって走った所にあって、ちょっとしたショートとリップ気分を味わえる。かと言って気合を入れて行く程の距離ではない。まだ日没まで1時間半あるから、ちょっとDozza にでも行こうか。と、そんな風に行ける町なのだ。ボローニャからvia emilia をひたすら真っ直ぐ走る。Castel san pietro を超えて暫く行ったところで右に曲がると、見る見るうちに高度が上がってDozza に辿りつくのだ。丘と自然が大好きな私にこの辺りの景色は目に眩しく、何度見ても見飽きることが無いどころか訪れる度に感嘆する。向こうのほうに葡萄棚が延々と続いている。もうずっと前に収穫を終えた葡萄棚だ。冬の丘の景色はそれまでの季節より寂しげで、それでいて物静かで安堵を感じる。今年は一体何度ここを訪れただろう。その位何度も訪れていた。町は静かだった。夏の宵にはこの町に暮らす人々が椅子を並べてお喋りを楽しんでいた路は、もぬけの殻だった。時々古い扉が開いては中から誰かが出てきたり、買い物をしに行く人達がいるだけだった。この町に来ると必ず行くのがRocca(城塞) の地下にあるエノテカだ。ここでちょっと何種類かのワインを味見する。それが楽しみなのである。ところが中は意外と込んでいて、ちょっと味見して楽しむどころではない。早々とエノテカを後にして地上に這い出てきたところ、Rocca に備え付けられた小さな入り口が目に入った。初めて見つけたのではなかった。前からいつもいい感じだと思っていた入り口だった。外からこっそり中を覗くと年の頃は私より少し若めの、ぼうぼうの頭髪をした真面目そうな青年とRocca の主のような顔をした大きな猫がいるだけだった。彼は多分この町の職員であろう。猫は青年が家から連れてきたのかもしれなかった。入ってみようか。幾度か前を行ったりきたりして、うん、入ってみようと決めた。それが城塞博物館の入り口であった。

コメント

No title

ちょっとDozzaにでも行こうか、なんて私を悔しがらせるためのタイトルを付けたんじゃないでしょうね。私たちが行ったのは昨年の9月、すばらしい快晴の日でした。3軒のレストランに断られて、路に出ていたカートのピザを立ち食いしました。もう1度行ってみたい場所のひとつです。

2008/12/11 (Thu) 16:18 | september30 #79D/WHSg | URL | 編集
No title

september さん、いいえ、そんなことは決してありません。ただ、手ごろな場所にあるんです。こんな手頃な場所にこの町があることを感謝しなくてはいけませんね。3件のレストランに断られましたか。それは残念でした。私も実はまだ一度もこの町のレストランに入ったことがありませんが、知人の話によると上質なレストランと言うことで有名らしいですよ。

2008/12/11 (Thu) 23:58 | yspringmind #79D/WHSg | URL | 編集

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