冬の風

DSC_0006 small


立春。今日は一日風が吹いた。窓ガラスをがたがた揺らせるほどの風で、その音に耳を傾けながら日本の冬を思いだした。冬の風。ほんの少しだけ胸騒ぎのする風。
帰りはバスが来なくて45分も待った。風が吹く中で。寒い寒いと首をすくめながら、来ないバスを待っていたら隣に立っていた年配の人達と目が合った。ひとりは65歳程の男性で、ひとりは70歳をとっくに超えているに違いない女性。この私が寒くてどうしようもないのだから、彼らはこの風がどれほど身体に堪えるのだろう。バスが全然来ないけど、今日はこの路線は運休なのだろうかと口を尖らせて愚痴る私に、男性が言う。この路線は時々来ないことがあるからな。成程、そういうこともあるのかと項垂れていたらようやくバスがやって来た。バスは混んでいたが、このふたりが乗り込むと先客たちが席を空けて座らせた。まだまだイタリアはいいところがある。年配の人や怪我をしている人、小さな子供を抱いている人に席を譲る思いやりが残っているから。

夜空に光る月。まだまだ痩せっぽちだけど、日曜日の満月に向けて豊かになっていくのだろう。




人気ブログランキングへ 

Pagination

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

yspringmind

Author:yspringmind
ボローニャで考えたこと。

雑記帖の連絡先は
こちら。
ysmind@gmail.com 

フリーエリア

月別アーカイブ

QRコード

QR