冬に想う

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気温はそれほど低くないのに飛び切り寒く感じた昨日と今日。空が晴れないので憂鬱だが、ボローニャの冬とはそういうものだと思いだす。そうそう。初めての冬もこんなだった。そんな冬から逃げるかのようにしてローマへと移り住んでしまったけれど。あまりに寒い冬のボローニャからローマに移り住んだのは1月に入ってすぐのことだった。ヴァティカン市国のサン・ピエトロ広場に、まだクリスマスの飾りが置かれていたから私の記憶は確かだと思う。其処へ行ったのは、相棒の友人がボローニャから来た私と相棒を車に乗せて、色んなところに連れまわしてくれたからだ。此れからひとりでローマに暮らすことになる私が、少しでも街の様子が分かるようにと。しかし彼のそうした好意は、単にローマがとんでもなく広い街であることを分からせただけで、私を不安にさせたものだ。今思えば、彼はとても親切だった。相棒がボローニャに残り、私が独りでローマで仕事をしながら暮らすのは、誰が見ても可笑しな具合だったのに、大丈夫だよ、君たちは大丈夫だよと繰り返し、勇気づけてくれたのだから。この時期になると思いだすのは、独りぼっちだったローマの冬。でも、独りぼっちだったと私は思いこんでいたけれど、周囲が確かに私を見えないところから見守っていてくれたのだと今は思う。ボローニャの冬にローマの冬を思いだす。今でも毎年思いだすのは、あの頃私の周囲に居た人々に感謝の気持ちを贈るためだ。

ところで12月に、美味しいシチリアワインを手に入れた。美味しいだろうと思って購入したら、本当に美味しかった。私好みだったと言えばよいかもしれない。深い深い赤。此れは姉も好きだろうと思って、ワインボトルの写真を送ったところ、姉はすぐに飛びついた。日本でも手に入るそうだが、2倍以上の値がつけられていた。イタリアでだって普段に飲むには高価だと私も相棒も思っていたのに、そんな高値が付いたワインを姉は直ぐに注文したようだ。其の行動の速さに脱帽。姉は何時だってポジティブで、アクティブなのだ。そういう姉を見て成長した私は姉を尊敬すると同時に、怖気づいてばかりいたのだろうと、ふと気が付いた。今年はそういうことを肯定して成長したいと思う。姉を追い抜く必要はない。姉と肩を並べて歩めればいいと思う。世界でたったひとりの姉と妹。喜びや楽しみを分け合えればよいと思う。兎に角、注文したワインが姉の手元に届く日が楽しみだ。どんな感想を聞かせてくれるだろう。気に入ってくれればよいけれど。




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高兄

yspringmindさん、こんにちは

私の中のイメージでは、

yspringmindさんは、十分、アクティブなんですが

お姉さんは、

相当に、行動的なんですね

それは、凄い^^;

yspringmind

高兄さん、こんにちは。
ははは。私はアクティブな感じしますか? それ、とても嬉しいです。何故なら私は腰が重くて、面倒臭がり屋で億劫がり屋だからなのですよ。私の姉は凄いですよ。観ていて気分爽快なくらいです。姉と妹、ちっとも似ていません。

  • URL
  • 2020/01/16 20:08

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