冬の一日

DSC_0018 small


空が晴れた土曜日。12月7日になったとカレンダーを眺めながら思う。計画的行かないとクリスマスを迎える頃にばたばたする。すべきこと、したいことは先延ばしにせずに積極的行かねばならぬだろう。そう思って土曜日なのに早く起きた。今日はしたいことが幾つもあるのだから。

少し溜めてしまった衣類をクリーニング屋さんに持ち込んだ。溜めといたくせに一週間後には引き取りたいと申し出る私に女主人は笑いながら頷く。大丈夫、一週間後には全部仕上げておくから、と。その足で衣類のリサイクルボックスへ。一界隈にひとつくらいは設けられているこの大きな鼠色の鉄の箱に、私は不要な衣類を入れることが多い。古くなったもの。小さくなったもの。もう飽きてしまったもの。必要な人が使ってくれるならこんな嬉しいことは無い。しかしこのようにして定期的にクローゼットの衣類を確認してはリサイクルに出しているので、気付けば随分と衣類が少なくなってしまった。もっとも、こんなことでもせねば気に入っているからとか、まだ着られるからと10年も15年も着続けてしまうから、時々こんな風にして処分するのは良いことだと思っている。
小さな用事をふたつ済ませて、旧市街へ行った。髪を切るのだ。12月という華やかな時期に頭髪がぼさぼさはよろしくない。夏頃から予約が難しくなった店に、随分前に電話を入れておいたのだ。今日より早くても遅くても駄目。お願い、今日の正午にお願い、と。夏に店の人がふたり一緒に辞めていってから、一日に対応できる人数が限られるようになった。同時に客層にも変化があり、店主はどう考えているか知らないけれど、私はこれでよかったのではないかと思っている。落ち着いた雰囲気。丁寧な雰囲気になったからだ。今は店主と助手の若い女性だけで仕事を回しているのを、私はポジティブに受け取っていると店主に言うと、一瞬手を止めて鏡越しに私を見つめ、へええ、そんな風に思っている人が居るなんて考えても居なかったよ、と言った。どちらにしても辞めていった人が帰ってくることは無く、後戻りなど出来ないのだから、現在の状況で気持ちよく仕事をして客が喜んでくれればよいのではないかと言葉を続ける私に、君は見掛けに寄らず観察力があって色んなことを考えているんだねと店主は言った。そして確かにその通りだ、本当にその通りだよ、と鏡に映る私に言葉を返した。それにしたって、見掛けによらずとは。と思ったが、これに関しては追及しないことにした。私が傍目にどんな人間に見えるかなんて、怖くて訊くことなど出来ない。
髪を切るとクリスマスを迎える準備が出来たような気分になったが、伝統に従ってクリスマスツリーを飾るのは12月8日、明日である。此れがとても楽しいながら案外大変な作業で、歓喜する猫を宥めながらの飾りつけには軽く2時間を要する。その後の疲労感はとても大きく、ひと眠りしたくなる程である。それでも明日が楽しみなのは、私がクリスマスツリーを愛しているからだ。喜びとか、感謝とか。幸せとか、楽しみとか。それらが詰まっているのが私のクリスマスツリー。ああ、明日が待ち遠しい。

それにしても寒い。冬らしい一日だった。空が良く晴れていた分だけ、陽が落ちた後の空の暗さが心に沁みる。窓辺に佇む猫が見ているのは空に輝く月。冬の月は美しい。触ったら手が切れてしまいそうなほどシャープに輝くのが冬の月。満月まであと5日。




人気ブログランキングへ 

Pagination

Comment

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

yspringmind

Author:yspringmind
ボローニャで考えたこと。

雑記帖の連絡先は
こちら。
ysmind@gmail.com 

フリーエリア

月別アーカイブ

QRコード

QR