私の家

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あの暑かった日本の夏。8月も下旬なのに、こんな暑さだなんて、と思いながら早朝羽田空港へと向かうバスに乗り、飛行機に乗りこんだ。そうしてボローニャに戻ってきたら驚くような涼しさが待っていた。疲れた体を癒す如く早々にベッドに潜りこみ、じっくり眠ろうと固く誓ったはずなのに、時差ボケで朝早く目を覚ましまった。それにしても涼しい。驚くような涼しさ。気温は15度を指していて、窓という窓を閉めて回った。夏はまだ終わっていない筈だけど、夏が急ぎ足で終わろうとしているのを感じた。

朝から荷解き作業を行った。こんなに沢山のものをどうやってスーツケースに詰め込むことが出来たのかと思うような量の様々なものが出てきて、相棒は心底驚いたようだ。まるで泉が湧くかのようだね、と。その多くは家族から相棒への土産だった。家の修理やら手入れをしながら猫と留守番をしていた相棒だったが、おかげで朝から機嫌が良い。機嫌が悪いのは猫で、スーツケースがあるべき場所にしまわれるまで、ずっと部屋の隅に佇んで私に疑いの視線を投げかけた。まさかまた何処かへ出かけるのではないでしょうね、とでも言うように。昼頃すっかり片付くと、安心したのだろう、ようやく私の膝に頭を擦り付け、淋しかったんだから、とでもいうような声で鳴いた。待っていてくれる相棒と猫が居る幸せ。私の家は日本であり、ボローニャなのだ。どちらも大切な場所であることに違いない。

ところで、帰路でとんでもないことに遭遇した。フランクフルトの空港でEUへの入国を拒否されたのである。これはよく聞く話で、別に珍しくもないようだ。1時間半ほど拘束されたし、気分もあまりよいものではなかったけれど、終わり良ければ総て良し。思いだすと腹が立つので忘れてしまおうと思っている。さもなければ楽しかった家族との休暇にケチがつくというものだから。ああ、楽しかった。そういう気持ちだけ覚えて居たいと思う。母にも姉にも、そんな気持ちを覚えて居てほしいと思う。元気でいればまた数年後に会えるだろう。暑かった夏の日本にさよなら。また会う日まで。




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すぷーん

戻られて空気の違いを感じますか。。

私は梅雨の頃に日本から戻った時 急に体が軽くなったようで驚きましたよ
お好みのワインを飲まれてよく眠れるといいですね
Frankfurt空港で拘束には驚きました。ドイツは荷物検査さえも殆ど
なしのイメージですが 乗り継ぎの支障がなくてよかったですね!
 
  • URL
  • 2018/08/28 15:29
  • Edit

yspringmind

すぷーんさん、こんにちは。この夏の日本の空気はいつになく重かったです。暑さもそうですが酷い湿度で、息苦しいと感じましたが、姉も同じようなことを言っていました。ボローニャはいつになく涼しいのですが、たとえ暑かったとしても、湿度の低い快適さを感じたに違いありません。
ところで空港で拘束についてですが、思うにイタリアが発行した滞在許可証の書き方に問題があると思われます。空港の警察官の態度がひどく横柄で腹は立ちましたが、今まで問題が起きなかっただけでも感謝ということになりますでしょうか。とほほほ。
  • URL
  • 2018/08/28 20:19

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