ひとり呟く

DSC_0005 small


穏やかな日曜日。朝目を覚ましたらひどい頭痛だったために、今日は姑のところでの昼食会には参加せず、家でのんびりさせて貰った。申し訳ないくらいのんびりさせて貰った。相棒は仕事の負担が増えて大変だったに違いないけれど、親子水入らずの日曜日は楽しかったに違いない。親子水入らず。私も来月にはそんな時間を母と持てるのかと思うと、待ち遠しくてならない。この年齢になって分かった親の存在の有難さ。今頃わかった私は、間抜けとしか言いようがないけれど。

この時期だっただろうか。私がローマに暮らしていた頃のことだ。5人の共同生活だったけれど、夏場になるとひとりふたりと休暇に出掛け、遂にふたりだけが残った。ひとりはローマの大学で建築学を学ぶジャンカルロ。もうひとりは私だった。私は仕事があったし、彼にもアルバイトがあったようだ。出払った広いアパートメントにふたりきりは快適であり、淋しくもあった。キッチンには同居人の実家で収穫したという赤い赤いトマトの山。熟れてから収穫したとみえて、いい匂いがした。自分達のトマトではないけれど、熟れ具合が進んで駄目になってしまうよりは良かろうと思って、ふたりでどんどん食べた。棚の籠に積み上げられたトマトを腐らせてはなるまいと来る日も来る日も堪能した。最後のひとつを食べたのは私だった。そうしてトマトの主が帰ってくると、あっ、トマトがない、と騒ぎになった。今思えば冷蔵庫に入れておくという方法もあったのだ。ただ、あの時の私達には思いつかなかっただけだ。その騒ぎは別にして、広いアパートメントにふたりの生活は風通しが良くて楽しかった。私達が顔を合わせるのは朝と夕食時くらい。干渉されることもなければ、自分の時間を奪われることもなく、互いを最高の同居人だと思った頃だった。それも少しすればひとり、ふたりと帰ってきて、再び賑やかで風通しが悪くなってしまったけれど。でも、あのアパートメントに暮らしたのは確かに間違えではなかった。良い同居人たちに出会えて、私は幸運だったといえよう。

ところで日本代表がベルギー代表に敗れたけれど、実に後味の良い、素晴らしいゲームだったと思ったことを、忘れないように此処に記しておきたいと思う。走る走る。ありったけの力を出したが勝てなかった。勝たなければ意味がないのがスポーツかもしれないけれど、勝つ以上の足跡を残してくれたようだ。ぐんぐん成長している日本のサッカー。他国からも愛される日本代表。私はそれを誇りに思う。4年後が楽しみだ。




人気ブログランキングへ 

Pagination

Comment

moonriver

yspringmindさん こんにちわ。

頭痛わたしもありますよ。薬を飲んでいます。ときにはめまいと吐き気をともなうようなときも・・・

yspringmindさんはいろいろな街で暮らしていたのですね!
いろいろ昔の話も楽しみにしています。
  • URL
  • 2018/07/11 10:44

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2018/07/11 10:53

yspringmind

moonriverさん、こんにちは。返事が遅くなってごめんなさい。
頭痛は昔から多い方でしたが、最近は気候によるものが多いようです。世界中どこでも同じようなことが起きていますが、このところ気象が異常ですね。車の排気ガスやクーラーが生み出す生暖かい空気が自然を脅かしているのでしょう。そうした自然破壊がいつか自分たちに返ってくることを私達は忘れてはいやしないだろうか、と思うことが多くなりました。
ところで私、若気の至りで色んなことをしました。今思えば、そんな自分の元気がちょっと眩しかったりして。うふふ。
  • URL
  • 2018/07/14 17:05

Post Your Comment

コメント:登録フォーム
公開設定

Utility

プロフィール

yspringmind

Author:yspringmind
ボローニャで考えたこと。

雑記帖の連絡先は
こちら。
ysmind@gmail.com 

フリーエリア

月別アーカイブ

QRコード

QR