週末が楽しい

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やっと週末になって、ほっとしている。先週までは冬の休暇で、毎日家でぶらぶらしていたなんて驚きだ。ストレスこそ溜めていないが、もう遠い昔のことに思えるのは、私がすっかりいつもの生活リズムに戻ったせいかもしれない。いつもの生活があるから週末が楽しい。それを思いだせたことを私は嬉しく思う。

週末だからゆっくり目を覚まそうと思ったが、第二週末であることを思いだして割を早く起床した。今日は七つの教会群の前の広場で骨董品市が開かれる日なのだ。先月見に行ったとこは生憎雨や雪が急に降りだした為に、じっくり楽しむことが出来なかった。不完全燃焼というのだろうか、こういうのを。何か物足らぬ気持ちのまま、単に広場を横切っただけで終わったから、1月の骨董品市を楽しみにしていたのである。今日は曇り空。太陽が出る様子は全くないが、雨が降る予報も出ていない。これを幸運と呼ばないわけにはいかなかった。旧市街へと向かう13番のバスは妙に混み合っていたが、それは多くの人が骨董品市を目指していたからである。最寄りの停留所で下車すると、誰もが同じ方向に歩きだし、広場に吸い込まれて行ったその様子を眺めながら、成程、皆同じようにこの日を楽しみにしていたのだな、と思って可笑しくなった。代り映えがしないだの、高いだの、誰もが口々に文句を言っているが、本当はみんな楽しみにしているのだ、この広場の骨董品市を。正直言って私もこの骨董品市は高いと思っている。だからここで買い物をすることは滅多にない。しかし刺激になるし、思いがけないものに出会えるので、やはり月に一度は足を運びたい。思いがけず何かに出会った場合は、出展者の連絡先を聞くといい。大抵何処かに店のようなものを持っているから。そんな話をしていると大抵値段が下がるものだ。ところで此処ずっと探しているものがある。それはヴィンテージのボタン。3センチほどの大きさで厚みのあるものがいい。それから鉄製の小さなサイドテーブル。テーブル台は円形がいい。高さは50センチくらいで、曲線を描くようなシルエットが理想的だ。骨董品とまで行かなくとも、せめて1920年代、1930年代くらいのものだと嬉しい。果たしてそんなものが存在するのかどうかは疑問だが、うちにはそんな物が似合うので見つかるまで探すのだ。妥協はいけない。骨董品市の隅から隅まで探してみたが、今日も見つけることが出来ずじまい。でも、良いのだ。別に急いでいる訳ではないから。自分好みのものに出会えるまで探せばよいのだ。それに探す作業も楽しみのひとつなのだ。
先週の金曜日に冬のサルディが始まって、旧市街は酷く賑わっている。気に入りの何かを割引で手に入れたのだろう、どの店からも大きな買い物袋を手に提げた人達が嬉しそうな顔で出てくる。私も何か恩恵を受けたいけれど、どうしたことだろう、これというものに出会えない。色とか、形とか、素材とか、大きさとか。私はこうしたものに拘り過ぎるのか、ま、いいか、と譲ることが出来ない性質なのだ。ま、いいかな、と思って購入すると大抵使わずじまいで、何だ、購入しなければよかった、ということになる。だからとても慎重。たとえそれが割引されていても。その代わり、いつの頃からか、気に入った物に出会うと、たとえ割引されていなくても後戻りできなくなる。それも困ったものである。

帰り道にバングラ人の店に立ち寄った。美味しいオレンジを選んで貰った。昨年、冬の間中堪能した二匹のジャガーという銘柄のオレンジ。シニョーラ、この銘柄なら絶対間違いない。店主はそう言ってウィンクを私に投げた。老女客が多いこの店だが、その秘密は店主の、このチャーミングなウィンクのせいなのかもしれない。




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