居心地の良い場所

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私は時々、ひとり旅をしたくなる。旅と言ったって、数週間、何ヶ月である必要は無く、ほんの数日だけだっていい。快適な気候と清潔で快適なスペース、それから気ままに過ごせる時間があれば。そうした理由から、ヴィエンナで数日ぶらぶらすることになった。この街で休暇を過ごすのは3度目。いつも短い滞在だから、まだ足を踏み込んでいない場所は沢山あって、あと5回来たって飽きることは無いだろう。私にとってヴィエンナは、身近で手頃な、逃避場所。勝手の分かる街というのは居心地が良い。空港に着いたらどうやってホテルに辿り着けばいいかとか、どうしたら目的地に着けるとか。勿論この街に住んでいる人に比べたらば私の持つ情報などは微々たる物だけれど、しかしあまり迷うことなくトラムや地下鉄を乗り降りできるのは、居心地の良さのひとつと言っても良いに違いない。その分、新鮮味が無いといわれてしまえばそうに違いないけれど、新鮮味は街を歩いていれば幾らでも得られる筈なのだ。
ヴィエンナは期待を裏切ることなく涼しかった。今朝、涼しいだろうと思って薄いカーデガンを半袖シャツの上に羽織って外に出たら、驚くほど寒くて首を竦めた。17度あるのだろうか、と言うほどの涼しさ。街の人達はジャケットを着ていた。ホテルの窓から道行く人達がジャケットを着込んでいるのを見て、大袈裟な、と鼻で笑ったものだけど、成程こういうことだったのかと納得がいった。まだ、旅行者はあまり歩いていなかった。美術館も店も、まだ閉まっている時間だったから。そういう時間に街を歩きたいと思っていたのだ。まだ、街がざわめく前の様子を感じたいと願っていたのだ。そんな時間にホテルのフロントに鍵を預けて出て行く私を、ホテルの人は不思議そうにみていたけれど。
いつも足が向かない方角へ足を運んだ。トラムが走っているけれど、乗ってしまいたいのを我慢して歩いた。トラムに乗ってしまったら、途中の小さな色々を見逃してしまうに違いないから。ヴィエンナは決して私を裏切らない。私にいつも感嘆の吐息をつかせてくれる。私とヴィエンナの相性がいいからなのかもしれない。
散々歩いて足が疲れたので美術館へ行った。やっと10時になったからだ。ミュージアム・クォーターは巨大な美術館群だ。名前は耳にしていたけれど、初めて足を運ぶことになった。此処は予想していたよりもずっと巨大で、この街の人々が如何に芸術を大切にしているかを思い知らされたような気がした。レオポルト美術館。ここは良い。良い空間で、良い空気が流れていた。おかげで3時間楽しめた。集められた作品もさることながら、のんびり長椅子に座って作品を眺めることが出来る空間を、とてもよいと思った。旅の終わりにもう一度行きたいと思うが、さてどうだろう。

それにしても眠い。愉しくて幸せすぎて眠気が襲ってくる。ヴィエンナにくることが出来てよかった。ひとりで旅に出してくれた相棒に感謝。そして相棒と留守番している猫にも感謝だ。




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コメント

こんにちは、yspringmindさん。
ゆっくり楽しんでください。

2017/08/10 (Thu) 12:49 | つばめ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

つばめさん、こんにちは。こんな気分転換の時間が必要でした。それも明日で終わり。満足感高いです。

2017/08/10 (Thu) 20:11 | yspringmind #- | URL | 編集

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