感謝すること

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清々しい日はそう長くは続かないだ。実際、今日は30度にも上がってアイロン掛けをしながら、暑い思いをした。尤も、これでいいのかもしれない。夏が暑くなかったら、物足らないのかもしれないから。ここ数日の涼しい晩に赤ワインの栓を抜いた。赤ワインは久しぶりだった。急に暑くなっていら、冷えた白ワインに心が傾いていたから。夕食時のワイン。これは私の小さな楽しみで、一日で一番楽しい時間でもある。家でのんびり、気楽な装いで、相棒とお喋りしながら。テラスに続く大窓から流れ込んでくる緩い風。足元に尻尾を擦り付けながらすり抜けていく猫。手はあまり込んでいないけれど新鮮な食事。好みのワイン。そんなものが詰まった時間が楽しくない筈がない。

久しぶりに丘の町ピアノーロへ行った。日曜日恒例の姑との昼食会だ。ここ数週間、週末になるとクタクタで、姑には悪いと思っていたけれど、ピアノーロに足が向かなかったのである。久しぶりに会った姑は、すっかり老け込んでいた。尤も随分な年齢で今更老け込むもないけれど、やつれて元気がなかった。久しぶりに来た私の手を幾度も握っては手の甲にくちづけをしてくれた。来てくれてありがとう、と言うことらしかった。そんな姑を見ていたら、こんな些細なことにも感謝する姑が素晴らしく思えた。私は、私はどうだろう。日頃の小さなことに感謝しているだろうか。当たり前と思ってやしないだろうか。日曜日の昼食は相棒が腕を振るう。時間が掛るし、キッチンが戦いの後のように汚れて片付けが大変だが、彼が作る食事は美味しい。食欲がなくて食べたがらぬ姑も残さず食べた。これも感謝するべきことだろう。近頃感謝が足らない私は、こんなことを考えながらピアノーロの時間を過ごした。自分ではもう何もできなくなって人の世話にならねばならぬ姑から、大切なことを教わった。

夕方、テラスの植物を見て驚いた。土がからっからだった。特にバジリコはすっかり元気を失っていて、そういえば暫く水をくべていなかった、ごめん、ごめん、とバジリコに詫びながら水を注いだ。確かに雨は降ったけれど、夏だもの、毎日水やりをしなくては。




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