夏時間の始まりが雨だなんて

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昨晩、あまりの静けさに窓の外を覗いてみたら、雨が降っていた。静かに降る雨の様子を眺めながら、とても春らしいと思ったのは何故だろう。そういえば、昔、私が十代だった頃、夜遅く、そっと窓を開けて静かに降る雨を眺めたことがあった。あれも春だった。少しセンチメンタルで、気持ちのやり場がなかった、そんなところだっただろうか。まだ子供のくせに大人ぶっていた頃のこと。夜に降る春の雨はいろんなことを考えさせる。昨晩の雨は私に遠い昔を思い出させた。

朝目を覚ましたら、夏時間が始まっていた。家じゅうの時計を一時間早めながら、これから夕方が楽しくなると思った。仕事帰りが明るいと、家にまっすぐ帰ることができなくなる。何だか勿体ないような気がして。食前酒を楽しむのもよいし、ジェラート屋さんに立ち寄るのもいい。それから、ただ、旧市街を散策するのでもいい。家にまっすぐ帰るのが勿体ない気がする、だって空が明るいから。それは私に限ったことではないに違いない。
夏時間が始まる日は心がワクワクする。大抵何処かで誰かが時間を間違えて待ち合わせの時間に遅れたり電車に乗り遅れたりしたけれど、それも携帯電話が老いも若きも豊かな人もそうでない人も、つまりイタリア中の誰もが携帯電話を持つようになってからは、そうした間違えが少なくなった。壁掛け時計や腕時計は自分で時間を変えねばならぬが、携帯電話やコンピュータは勝手に時間を一時間進んでくれるから。全く便利な時代になった。その代わりにそれらのものが故障したり何かの理由で使えなくなると、まるで手足を捥がれたようになる。それも困ったものであるけれど。

良い天気の週末、と喜んでいたのに、午後になって雨が降り始めた。予感はしていたのだ。昼過ぎに空を眺めていたら、南の丘のほうが黒い雲に覆われていたから。そのうち風に乗って雲がやってくるのかもしれないと思っていたら、その通りになった。しつこい雨だ。夜になっても止むことを知らない雨。夏時間の始まりが雨だなんて、ちょっと残念過ぎやしないか。そんなことを言ったらば、知人はきっと言うだろう。最近雨が降っていなかったから、必要だった雨。文句を言うなんてとんでもない。




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コメント

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2017/03/29 (Wed) 13:48 | # | | 編集
Re: タイトルなし

鍵コメさん、こんにちは。美味しいお酒を少し、がいいですよ。美味しいものも量が多くなると困ったことになりますからね。私自身もその点はとても注意しているんですよ。

2017/03/30 (Thu) 18:23 | yspringmind #- | URL | 編集

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