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クリスマスの翌日の快晴。窓辺に佇む猫が嬉しそうな声を上げる。木の枝に鳥が止まって囀っている。冬なのに春を思わせるような、そんな穏やかな一日。
昨日のクリスマスの昼食会は少人数ながら沢山のご馳走だった。皆一様に機嫌がよく、よく喋り、よく飲んで、よく食べた。おかげで夕食は空腹ではなかったから簡単に済ませることにした。兎のようにサラダばかり食べた。サラダの上にチーズのかけらと胡桃のかけらを沢山のせて。添えたパンにはフランスのバターを塗って。美味しい赤ワインを片手に食べたものだから、結局、大量のパンとチーズを摂取して、何だ、お腹が空いていないんじゃなかったのか、と相棒に笑われた。危険だ。気をつけねばならない。この冬の休暇のうちに気に入りのジーンズがきつくなってしまわないように。それにしても不思議なことが続いている。近頃素晴らしいワインを友人知人から頂戴している。近所に暮らす老人からの白ワイン。素晴らしかったので何処で購入したのかと訊ねたが教えてくれない。何処か、秘密にしておきたいワイン農家から購入しているらしい。まだ2本残っている。大切に頂くことにしよう。それから同僚からのフランスの赤ワイン。私がフランス屋によく足を運ぶことを知っていて、わざわざ店に行って訊いたらしい。私がどんなワインを好きなのかと。其れで店主が私が好きそうなのを見繕ってくれたらしい。実際、其れは私の気に入りの赤ワインだった。ただ、これは気をつけねばならない。何しろアルコール度14,5なのだから。相棒や友人たちと、ちびりちびりとやるのがいい。こんな美味しいのがあるのでは、美味しいチーズも必要だ、と望みは広がる一方だ。それから今日、相棒が持ち帰ったプーリア州の赤ワイン。以前隣人だったミケーラが、どんな風の吹きまわしか、これは特別なのよ、なかなか手に入らないわよ、という前宣伝付きで相棒に手渡したらしい。だから特別な晩のご馳走と共に頂きなさいよ、とのことだ。南イタリアのワインはどれもパンチが強いけれど、どうやらこれもそのひとつらしい。このホリデーシーズンに集まった美味しいワインたち。おかげで私と相棒は、笑いが全然止まらない。

さて、クリスマスの翌日の今日も祝日。サント・ステファノと呼ばれている。家に居るには天気が良すぎる、とバスに乗って旧市街へ行ってみた。店の大半が閉まっていて静かなものだった。耳を澄ませると外国語が聞こえてきた。彼らはクリスマス休暇にボローニャを選んで来たのだと思ったら、ちょっぴりうれしい気持ちになった。別に私のボローニャではない。でも、私が暮らしているボローニャ。長年かけて好きになったボローニャ。そんなボローニャに足を運ぼうと思った人達がいる。其れはやはり嬉しい以外の何者でもなかった。広場に面した、いつも歩く道。幅広のポルティコの下、靴の踵の音が響く。その音が耳に飛び込んでくるのは、人が少ない証拠。空気が冷たい冬の証拠。寒いのが嫌いなのに、冬が嫌いなのに、靴の踵の音が響く冬の冷たい空気が好きだ。時々思う。私の頭の中の小さな引き出したちがひっくり返って混じり合ってしまったのではないかと。嫌いなのに好き。頭がどうにかなってしまったのではないか、と。

たった1時間だけ歩いて帰ってきた。たったそれだけで満足してしまう程、楽しい散歩もある。大変好調。冬の休暇、必要だった。




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コメント

こんにちは、yspringmindさん。
こちら、日本も冷えてきました。
図書館に本を返しに行ったら、昨日から年末年始に入っていましたよ。
どんなワインでしょう。
かろやかな味でしょうか、渋い味でしょうか。

2016/12/28 (Wed) 14:38 | つばめ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

つばめさん、こんにちは。図書館が年末年始でお休み。そうか、図書館も休むのかと、改めて思い出しました。
頂いた白ワインは、とても自然な味。体に良い!って感じでした。同僚から貰った赤ワインは、重圧な味ですよ。空腹で飲んだら大変なことになります。ミケーレの赤ワインも恐らくそんな感じだと思いますが、南イタリアのワインですからねえ、私はあまりなじみがないので、今から大変楽しみです。

2016/12/28 (Wed) 19:51 | yspringmind #- | URL | 編集

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