長い夜

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クリスマスツリーを飾って、クリスマスを迎える準備が進んでいる。冬は寒いから、寒がりの私には辛いけれど、この時期だけはとても嬉しい。人々の表情も何となく明るい。これはクリスマスの魔法としか言いようがない。猫にとっては3度目のクリスマス。今年も瞳をキラキラさせながらクリスマスツリーに登っているが、身体が大きくなって登りにくそう。もう子猫ではないことを、猫も私もそんなカタチで実感した。

大きな橙色の南瓜と美しい薄緑に濃い緑の縦じまが走る瓜。近所の花屋に秋の飾りとして置かれていた物らしい。売れ残り、不用品ということで、偶然居合わせた相棒が店から貰って来たものだ。確かに秋の収穫祭の時期は過ぎたけど、売れ残りとはどういうことだ。こんなに美しいのに。と、この南瓜と瓜に相応しい器を調達して部屋に飾ってみたら、雰囲気がとても明るくなった。売れ残りの南瓜と瓜の為に器を調達したと知ったら、花屋は何と思うだろう。喜ぶだろうか。それとも変な奴だと思うだろうか。
昔アメリカに暮らしていた頃、近所のグロサリーストアの店員がこんなことを言っていた。収穫祭を過ぎると南瓜がいとも簡単に捨てられてしまう。店先に飾られているものも同様に。みんな自分勝手なんだから。そんなことをしていたら、何時か人間も捨てられてしまう日が来るかもしれない。其れを聞いて私も別の店員も目を丸くして驚いたものだ。思いもよらぬ彼女の考え方に。あれから私は南瓜に愛情をもって接することにしているのだ。特に食べることのない、飾り用に育て上げられた南瓜には。

ところで最近夜が長い。夕方4時半にもなれば日没になり、あっという間に闇がやって来る。夕方は存在せず夜になる。毎冬の恒例とは言え、夜が長くてどうしようもない。唯一の救いは、ボローニャの街を照らす橙色の灯り。私達を中世に誘い込むような。




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コメント

こんにちは、yspringmindさん。
今日は、こちらも寒かったです。
ほんの1週間前までは、一日中日が照って、暖かいなと思っていたのです。

野菜。自然が作り出した美しさにかなうものはありませんね。
ねこちゃん、もう3年たつんですね。気づけば、ほんとうに早いですね。
4時半で暗くなるのは、早いですね。夜が長いんですね。日本だと北海道と同じ頃でしょうか。夕方がない、そうなんですね、なるほど。北欧は夏に夜が明るいと聞きます。ボローニャも緯度が高いのかな。
中世の街。人は入れ替わっても、そうですね、街の空気感は変わらず、そういう空気が人を作るんですよね。

2016/12/12 (Mon) 14:35 | つばめ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

つばめさん、こんにちは。ボローニャは北海道くらいの緯度なので寒いのです。でも、実を言えば普段はボローニャをそんな北だと思ったことは無く、関東地方くらいに考えているのです。理由は夏の暑さでしょうか。あの暑さは決して北海道のものではありません。猫が家に来たのは二年前の11月終わりなのです。だからまだ二年なのですが、そう言う訳でクリスマスは3回目なのですよ。うちに来てすぐにクリスマスツリーで遊んだので、クリスマスツリーが大好きなようです。上にのぼらない時は、木の下でリラックスなど。いいですねえ、猫は。私も仕事に行かずにツリーの下でごろごろしたい、なーんて。
冬の夜は必ず過去に、確かに中世という時代があったことを実感します。寒いけれどロマンティック。美しいとしか言いようがありません。

2016/12/12 (Mon) 20:11 | yspringmind #- | URL | 編集

yspringmindさん、こんにちは。
橙色の灯りといえば、夜のマッジョーレ広場をしんみり歩こうと思っていたのですが、ちょうどボローニャFCが引き分けでセリエAに昇格した夜で広場はてんやわんやの大騒ぎだったので、それは叶いませんでした。お祭り騒ぎは楽しかったのですが。

クリスマスからお正月にかけてミラノに行きます。フィレンツェやクレモナにも行こうかなと思っております。
真冬のボローニャも魅惑的で後ろ髪を引かれるのですが。
ああ、どうしよう。

2016/12/13 (Tue) 08:20 | micio #O/XG6wUc | URL | 編集
Re: タイトルなし

micioさん、こんにちは。あれは暑い夏でしたね。冬の橙色の灯りは格別です。空気が冷たい分だけ、霧が掛かっている分だけ、橙色の灯りが暖かく感じます。
イタリアに来るそうですね。ミラノ。冬のミラノは霧が濃くて実にミラノらしい様子を見ることが出来るのではないでしょうか。もし時間があるようならば是非真冬のボローニャにも立ち寄ってください。

2016/12/14 (Wed) 22:41 | yspringmind #- | URL | 編集

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