木曜日の午後

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昨晩遅く、予想外の雨が降った。音を立てて降る雨。案外長く降り続いて、雨音を聞いているうちに眠りに落ちた。この雨を境に気温が急降下したらしい。今朝は10度もなかったから。秋というには寒すぎるような、10月初旬。今朝は箪笥の中から薄手のセーターを引っ張り出して、其の上にトレンチを着て家を出た。

今日は旧市街に立ち寄って、美味しいチョコレートを買い求めよう、と思ったのにパン屋や八百屋に立ち寄ったら、うっかり忘れてしまった。忘れたことに気が付いたのはバスに乗ってからだった。忘れるほどなのだから、其れほど欲していた訳でもなかったのだろう。家に帰って来たら、テーブルの上に葡萄があった。相棒と私は、葡萄を買い求めることはない。別に嫌いなわけではないけれど、其れほど葡萄にパッションを感じていないだけだ。なのに葡萄があると言うことは、相棒が何処ぞから貰って来たものであろうと想像したら、案の定そうだった。昔、旧市街で床屋を営んでいたエンツォの庭に実ったものだと相棒は言った。冷たい水で房を洗い一粒摘んで口に放り込んでみた。甘い。私達の葡萄に向けるパッションは実に淡白だけれど、床屋のエンツォのパッションはかなり深いものらしい。全くエンツォの傑作ともいうべき葡萄だった。

木曜日。木曜日の午後の旧市街は淋しい。木曜日の午後に店を閉めるボローニャの習慣は、今になっても続いている。こうした不便な習慣を今も続けるボローニャの頑固さを、私は案外好きなのかもしれない。




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コメント

こんにちは。
もう、寒いんですね。

2016/10/08 (Sat) 23:05 | つばめ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

つばめさん、こんにちは。寒いですよ、寒がりの私ですが、他の人も寒いと言っているから間違えありません。只今夜9時。外は12度です。

2016/10/09 (Sun) 20:07 | yspringmind #- | URL | 編集

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