ふたり

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街の中心の大きな広場に寄り添うようにしてある小さな広場。広場と言う呼び方は相応しくないくらい小さいけれど、幾つかある腰掛スペースに誰かしらが腰を下ろして寛いでいる様子を見ると、やはり広場という呼び名が良いように思える。老舗の帽子屋だった場所に、気軽に履ける靴を売る店が入ったのは、もう随分前のことになる。少なくとも5年は経っている筈だ。もう、帽子屋のことを思い出す人は少なくなったに違いない。見慣れた店も店が閉まってしばらくして別の店が開くと、忘れてしまうものである。左隣の昔ながらの衣服店が無くなることは無いだろう。何時の日か、この店が姿を消したら、ひとつの時代が終わったことになる。1933年から続いている店だと聞いている。オーダーメイドのシャツや、下着靴下類一筋でやって来た店。初めてボローニャに来てこの店を見た時は、何と地味でさえない店だろうと思ったけれど、今更ながらショーウィンドウを眺めてみると質の良いものを置いていて、良い客がついているようだ。まだまだ大丈夫。流行りものの店は生まれては消えていくけれど、こうした昔ながらあの店は息が長い、というのがボローニャなのだ。
この小さな広場に何時の頃からか置かれている美しい彫刻。唇を寄せ合うふたり。広場を行き交う私達の目を楽しませてくれる。




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コメント

No title

この口ずけをしている二人の前はベンチのようにも見えるのですけれど、すわってもいいのかしら?

2016/05/04 (Wed) 11:49 | kimilon #aKMr6UbQ | URL | 編集

こんにちは。
さいしょ、何の彫刻だろうと思いました。
街に彫刻があるのっていいですよね。
このイスは座れるんですか。
なんだか、ほっします。
彫刻もいろいろあって、分かりやすすぎるのから、そのままを写し取ったものから、さっぱり分からないものまで。意表をつかれた物に出会うと、ふーん、こんな風にとらえる人もいるんだなあと感心します。彫刻は絵画と違って目の前にボンッと現れるので、ある程度は分かりやすい方がいいような気がします。絵画は逆に受け取り方がいろいろできたり、題名がその絵にあってたら、ああこれを描いた人はこういうことを表したかったのかなと思えるので、具体的な絵より、なんか思いっきりがよかったり、子供の絵のようにくったくのないのがいいなあと思います。なぜなら、最近、ホウロウのポットや白い布地の大きな大きな静物の油絵を市役所で見たのですが、なんだかきれいに描きましたよと説明じみていて感動しませんでした。描き手にもよるかもしれませんが。うまく描こうとしてるのが見えすぎてるとおもしろくないんですよね。奇抜なのを望まないけれど。
わたしは、隣り街の図書館の前にある小さな女の子の銅像がすきです。こじんまりとしています。愛情が感じられます。

ハンドメイドのシャツなんて、かっこいいですねえ。ずっと着られるんでしょうね。
相棒に味のあるイタリアの生地でスーツを着せてみたいものです。お高そうですね。せめて、ネクタイでも。
テレビでアメリカのネクタイは色もの派手で、イタリアのネクタイはどちらかというと質素で地味と言ってましたが、今もそうですか。
そういえば、ちょっと前に関西に行ったとき、スーツを着た男性をみたら、最近の若い人はズボンはとてつもなく細身を着てるんでびっくりしました。歩きやすいのかな、体型が違うのかなと色々想像してました。イスに座っただけで、バリッと縫い目が破れそう。靴もとんがった爪先のもの。ファッショナブルに日本人がスーツを着ているのを見ると、なんか怖くなります。おしゃれすぎて、この人仕事はできるかもしれないけど、きまり過ぎてて人が冷たそうと思ってしまうのは、私だけだろうか。
こちらは、ゴールデンウィーク明日が最後です。

2016/05/04 (Wed) 17:04 | つばめ #- | URL | 編集
Re: No title

kimilonさん、ベンチに見えますが、此処に座っている人はまだ見たことがありません。多分ですが、此処は座ってはいけないのでは…と。

2016/05/04 (Wed) 22:52 | yspringmind #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

たうばめさん、こんにちは。えっ、初めは何だか解らなかったですって? そうですか、実物は見てすぐに分かるのですが写真だとそうかもしれませんね。美しい彫刻です。これは椅子ではなくて彫刻の土台だと思います。私はこんな大きな石の塊の下に座る勇気はありません。万が一倒れてきたら、痛いなんてものではありませんよ!
芸術と言うのは様々だと思います。自分にしか分からない芸術もあります。昔ピカソの絵が狂人の殴り描きにしか見えなかった時代もあったことでしょう。そういうものなのですよ、芸術は。というか、私はそういうものだと思っています。嫌う人あり、好む人あり。それでいいと思います。
ところでボローニャには案外こうしたハンドメイドの店が沢山あります。シャツばかりでなくコートやジャケットもそうだし、靴のオーダーメイドの店も案外沢山あるんです。ただ、高価なのでなかなか縁がない。しかし仕上がりは美しく、縫い目やラインの美しさから、既製品ではないことがすぐに分かります。着心地も良いのでしょう。イタリアではカジュアルは色鮮やかですが、ネクタイなどをするような装いの場合は、実にシックなのです。上品、と言えばよいのかもしれません。 そしてそうした物は流行を追わないようですよ。
イタリアでは美しい装いやセンスの良い装いをしていると、一目置いて貰えるようです。何処へ行ってもそうした装いだと、丁寧に対応してくれる傾向があります。

2016/05/04 (Wed) 23:08 | yspringmind #- | URL | 編集

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