立夏とメレンゲ

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夕方、旧市街を歩きながら、ふと思い出した。立夏。明日は確か立夏の筈だ。暦上、明日から夏になることになる。勿論、全く暦の上でのことであって、夏の気配はないけれど。私は昔から、立夏という言葉が好きだった。其れは何か、爽やかなレモン色のような印象の言葉であるからだろうか。カレンダーに立夏という文字を見つけると、酷く胸がわくわくした。燕が空を飛び交う季節。街路樹のマロニエの花が咲き終わると、いよいよ夏を意識し始めて、この夏のプランを楽しく語らい始めるのだ。
なのに、すっきり晴れない空。夜中に霧が出たり、昼間に分厚い雲が立ち込めて今にも雨粒が落ちてきそうな空気に満ちたり。折角、立夏を迎えるというのに。

街のパン屋のショーウィンドウに置かれたメレンゲ。真ん中に穴が開いているのは、中に好みの美味しいものを入れるためらしい。刻んだ数種類の果物、それともジェラート。砂糖とレモンに漬けた苺を入れるのもよい。カードに書かれた文字を読み上げながら、うふふと笑う。自分風のデザートを作る為のメレンゲ菓子。このままでも十分甘いのに、更に甘いものと一緒に頂くことを提案する店の人は、よほどの甘党に違いない。イタリア人の甘党は、私が舌を巻くほどの甘い物好き。


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  • 2015/05/06 13:43

つばめ

こんにちは、yspringmindさん。
とてもおいしそうな色合いのお菓子ですね。よく聞きますけど、デザートばかりは驚くほど甘いらしいですね。
日本だとお客さんの口に合った物が研究開発されて売られます。プリンは時代によって柔らかくなったり、固くなったり。それはそれでいいのですが、変わらない味を守り続けてお客に媚びないヨーロッパのチョコレートにかっこ良さを感じます。
話がそれましたが、このメレンゲは柔らかいのかな。固いのかな。
甘さを表現したら、甘いデザートは砂糖蜜を味わうかんじですかね。

  • URL
  • 2015/05/06 15:33

yspringmind

鍵コメさん、こんにちは。私も甘いものが大好きですが、しかしですね、これは本当に甘いのですよ。何か歯に忍び込むような甘さ、と言ったら分かって貰えるでしょうか。多分、日本のメレンゲの数倍の甘さでしょう。レモンムースのメレンゲのケーキはきっと爽やかな味わいなのでしょうね。近所のケーキ屋さんに頼んで作ってもらうなんて贅沢な感じがするではないですか。一度私もご一緒したいです。
  • URL
  • 2015/05/09 13:59

yspringmind

つばめさん、こんにちは。イタリア人はメレンゲが大好きなようです。様々な色のメレンゲがありますが、この自然な色のものが一番好ましいです。私も食べたことあるのですが、サクサクして口の中で溶けていく感じ。しかしその瞬間に歯に沁みるような甘さが。私にはちょっと…なのですが、この甘さが控えめならば私も大好きになることでしょう。
日本と違ってイタリアでは、消費者の好みによってレシピをかえる習慣は在りません。だから消費者が自分の好みに合うものを選ぶ、と言った感じでしょうか。他の方向から観察するとしたら、長く続いている、イコール、人々から愛されている証拠、なのかもしれません。
  • URL
  • 2015/05/09 15:15

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