Strada Maggioreを歩く

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冬の休暇がもうじき終わる。仕事を始める心の準備はまだ出来ていない、が確実に時間は経っている。今の私にできることは休暇を最後まで満喫することだけだろう。心の準備は、仕事を始める当日にすればよい。遅すぎはしないだろう。

太陽の光がある日は気持ちが良い。それがたとえ寒くても、日が暮れるのが早い真冬であっても。午後、旧市街へ行った。まだ店が昼休みの時間に。旧市街の多くの店が昼休みをとらなくなったが、それでもまだ昔ながら昼休みをたっぷりとる店は沢山ある。個人経営の店だ。悪いことではないと思う。人間味溢れていて其れも良い。でも、店が閉まっているのは一概に昼休み中とは言えないらしい。明日6日の祝日までクリスマス休暇の店もあるだろう。長いこと道を閉鎖していたStrada Maggioreに再び車が通るようになってひと月ほどが経つ。何か月も閉鎖されていたためにこの通りから足が遠のいていた。ポルティコの下の歩行には問題はなかったが工事中の為に砂埃が酷かったし、其れに美しいとは言いかねる通りの様子に私は目を背けたかったのかもしれない。そうしているうちに幾つかの店が閉まってしまった。私のような市民たちが沢山いたのだろう。客が来なくては経営が息づまるのは当然のことで、泣く泣く店を閉めたのかもしれない。長く続いていた店が閉まるのはとても残念なことである。それが小さな家族経営の店であるならば尚更だ。赤い壁のボローニャ。ポルティコが市民を守るボローニャ。昔はそれが酷く閉塞的に思えて毛嫌いした私だというのに、何時の頃からかそれらを愛するようになった。赤い壁に太陽の光がぶつかると、ほっとするのは私だけだろうか。太陽の神様がボローニャを守っていてくれるような気分になる。太陽の神様なんてものが存在するのかどうかは別にして。

この角の古い大きな建物を使って撮影したテレビ映画を見たことがある。ボローニャ出身の女優が主演した映画だった。ボローニャ県の端っこ辺りに暮らしていた沢山の子持ちの未亡人が、この建物の広い屋根裏部屋を借りて暮らすという話だった。話はとても湿っぽく、実にイタリアらしく、実にボローニャらしいものであったが、それにしてもこの建物の窓から見える眺めの美しいことと言ったらなかった。こんな家に暮らしたら旧市街を毎日散歩するだろうか。いや、案外窓の眺めで満足してしまうのではないだろうか。散策好きの私が、そんな風に考えてしまうくらい美しく、そして興味深かった。今は一体どんな人が住んでいるのだろうか。何かの方法で、この建物中を見学することは出来ないだろうか。そして上階の窓から、筋向いの教会と長々と続くポルティコを眺めることは出来ないだろうか。いつの日か、そんなチャンスを得ることが出来たらば、人はそれを幸運と呼ぶだろう。

散策はいくら時間があっても足りない。のんびり歩いていたら人との約束の時間が近づいてしまった。さあ、そろそろ待ち合わせ場所に向かおうか。あの、2本の塔の下へ。


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コメント

こんにちは。
映画に出てきた窓からの眺めは、すてきなのでしょうねぇ。
こちらでは、YKKアルミサッシかなにかのCMで、色々な映画の窓辺のシーンが集められていました。
窓辺からの眺めって画になりますね。

2015/01/06 (Tue) 12:57 | つばめ #- | URL | 編集
Re: タイトルなし


つばめさん、こんにちは。思うに窓から見える眺め、窓の外を眺めたいと改めて思うような景色は、どれも素晴らしいのだと思います。さもなければカーテンを引いて外を眺めたりしないですものね。
色々な映画の窓辺のシーンが集められたコマーシャル、気になったのでネットで探してみました。うん、いいですね、これ。

2015/01/06 (Tue) 17:36 | yspringmind #- | URL | 編集

その、二本の塔の辺りでyspringmindさんと待ち合わせをするのが私の夢です。^_^

2015/01/12 (Mon) 11:25 | micio #O/XG6wUc | URL | 編集
Re: タイトルなし

micioさん、こんにちは。それでは二本の塔の下で待ち合わせをしましょう。ああ、それとも旧ボローニャ大学の中庭で待ち合わせと言うのも素敵かもしれませんよ。楽しみですねえ。

2015/01/14 (Wed) 23:54 | yspringmind #- | URL | 編集

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