春先

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週末は楽しい。毎日家と職場の往復だった5日間の後の週末の楽しさは格別だ。今朝は早起きして旧市街の散歩を堪能しようと計画していた。なのに大寝坊してしまったのは昨晩遅くまで遊び歩いていたからだ。昨日、イタリアは女性の日で、私は随分前から約束していた女友達と夕食に出掛け、その後消化を促すお酒を楽しみに出掛けた。私の女友達のほかに彼女の遠い従姉妹とこれで3度目のフェッラーラの女性もやって来て、女が4人も集まればお喋りに花が咲くのは言うまでもなく、全くもって楽しい晩であった。ところでフェッラーラの彼女であるが、昨晩は目を見張るような美しさであった。レストランの奥の席に座って待っていた彼女。彼女の姿を見つけたときの驚きといったら。其れは同性として羨ましくもあり同時に喜びでもあった。長い黒髪を不思議な形にアレンジして、ほっそりとした長い首と鎖骨を露わにして、残りはシックな黒いニット。大ぶりのイヤリングと細い手首に巻きつけられたブレスレット。私とふたつ違いの彼女のエネルギッシュなお喋りとくるくると変わる表情。自分と同じ女性が美しく溌溂としているのは気分が良い。美しくいようとしている女性と一緒に居るのは気持ちが良い。私は隣に座って話をしながら彼女が眩しくてならなかった。私たちは食事の後に音楽と消化を促すお酒のためにいつものカフェに移動して、大騒ぎの中でまけずに大騒ぎしながら大笑いしながらお喋りを楽しんだ。気が付けば夜中をとっくに過ぎていて、あらあらと言いながら店を出た。夜更かしして、おかげで大寝坊してしまった。しかし良い。たまにはこんなこともよい。だって一年に一度の女性の日なのだから。さて、そういうわけで折角の土曜日なのに昼過ぎに家を出た。午前中の久しぶりの太陽は分厚い雲の陰に隠れてしまい、今にも雨が降りそうだった。バスを待っていたら近くのカフェから友人が出てきて傘は持ったのかと訊く。持ってない。なーに、直ぐに戻ってくるのだから、と答える私に傘を持って行くようにと店から小さな傘を持ってきてくれた。大丈夫、大丈夫と繰り返す私に友人は兎に角もって行くようにと傘を手渡した。人の親切は有難く受け取っておくものだと何かの映画の中で言っていたのを思い出して、有難うと傘を受け取り丁度やって来たバスに乗り込んだ。雨は降らないかもしれない。でも良いではないか。そんなことを思いながら。いつもなら終点で降りるのに途中で下車したのは、ほんの気まぐれだった。妙なほど気温が高く、首に巻きつけていたスカーフを外さねばならなかった。カフェやバールの店先には早くもテラス席が設けられ、花屋の店先には春の花が並び、一足早く軽装になった若者たちがポルティコの下を行き交う。身を包むオーバーコートを洗濯屋さんに持っていくのも時間の問題。そうして先日新調したトレンチコートに母から昔譲って貰った春に似合う絹のスカーフを合わせて街を歩くのだ。そんなことを思いながら歩いていたら雨が降り始めた。友人が言ったとおりだった。鞄の中から小さな傘を取り出し、雨の中を歩き出した。温かい雨。冬の雨とは違う。雨に追われるように広場からポルティコの下に駆け込む若者たちを眺めながら、一足先に冬に別れを告げた。


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コメント

女性の日?

女性の日とは?なんじゃらほい?
日本の三月三日?女の子
五月五日 男の子でしょ!
四月四日は、オカマの日だとか?
イタリアでは、何をするのかしら?

四月にまたそちらに出張予定です!
オススメレストランありますか?
良かったら教えて下さい!
お願いします。
いつも、レッジーナHotelに泊まってます!昨年名前変わりましたが!
蚤の市する広い広場の横です。

2013/03/13 (Wed) 15:37 | のりこ #- | URL | 編集
Re: 女性の日?

のりこさん、こんにちは。女性の人は働く女性に感謝する日です。感謝と言うか敬うと言うか。これはアメリカで生まれた日で、イタリアでは3月8日を女性の日として祝うのです。ミモザの花を女性に贈るのが伝統的ですが、女性同士で集まって楽しい食事会を催すのも流行みたいですよ。
4月にまたボローニャに来られるそうですね。お勧めレストランは・・・そうですね、少し考えさせてくださいね。

2013/03/14 (Thu) 23:41 | yspringmind #- | URL | 編集

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