休憩の店

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ボローニャ旧市街にあるUgo Bassi 食料品市場。其処には久しく行っていないが直ぐ前は頻繁に通る。何しろガンベリーニ菓子店の筋向いだし、それより何より停留所の真ん前なのだから。ボローニャ市内に暮らしていた数年前までは毎週のように其処で買い物をしていたのに。ここで買い物をしなくなった理由は、家から遠くなったこの市場から重い荷物を抱えてバスに1時間も乗って帰ってくるのが嫌だからなのだろうと分析する。その食料品市場へと続く通路の始まりの左手に小さな食材店がある。Vecchia Malga という店でお惣菜やサラミ、チーズオイル漬けといったものが狭い店内にひしめいている。私は同じVecchia MalgaでもPiazza Maggioreの直ぐ近くのもう少し広い店に行くことが多い。此処でチーズを買うのだ。店の上にはワインと簡単な食事が出来るスペースがあるが、大抵満席でいまだに其処で昼食をとったことがない。周囲には洒落た店が軒並みなのでショッピングのついで立ち寄る人が多いのだろう。さて、Ugo Bassi の店だが、ふと上を見上げたら、此処にもテーブル席があることに昨日初めて気が付いた。しかも人があまり居ない。たぶん場所柄なのだろう。店に入いると初老の男性が元気に挨拶してくれた。それでいつから此処にもテーブル席を置くようになったのかと訊いてみると、昨年9月からだという。ちょうどお腹が空いていたので、それでは、と軽い食事をとることにした。上の階にいくとガラス張りのためにとても明るい雰囲気だ。小さなテーブルと椅子が幾つか並んでいて、そのうちの3つが先客で埋まっていた。茄子とチーズのオーブン焼きと赤ワインを注文した。うーん、美味しい。やはりこの店に置かれているものは美味しい。日本人のひとり客が珍しいのか、店の女の子も店の初老の男性もかわるがわる食事を楽しんでいるかどうかを確かめに来る。よく考えれば私は昔から独りで食事をするのが平気だった。勿論相棒や友人、仲間たちと一緒も楽しいが、一人のときもそれなりに楽しく食事が出来る。多分これは私のひとつの特技みたいなものだ。おかげでひとり旅も堪能できるというものだ。一人でいるといった先々で知らない人達と話すチャンスが巡ってくる。話しかけやすいのだろう。そして私自身がひとりで居ると周囲の知らない人に話しかけやすいのである。ひとりでワインを楽しむ私に斜め前の若い4人がワイングラスをひょいと上げて乾杯してくれた。乾杯、あなた達のためにも。私もグラスを持ち上げてそれに答えた。この店はいい。グラスワインは3種類しかないけれど、摘むものは豊富だし、何よりもうひとつの店ほど混んでいないのが嬉しい。エノテカ・イタリアーナのような立ったままで気に入りのワインとパニーノもいいけれど、此処に腰を下ろして簡単な食事の休憩もいい。時々足を運んでみることにしよう。土曜日の散策の途中に。友達との約束に。ボローニャ旧市街の規模は小さいが、まだまだ発見がありそうだ。路地から路地へ、大通りから広場へ、小さなバールやカフェ、仕立て屋さんや画材店。それだからまだまだ飽きる気配はない。


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コメント

バタバタと朝から忙しい
昼過ぎには 一件大切な約束が・・・
昼食をとる時間もなくなりつつある
普段、家族で行く お寿司屋さんが見え、一瞬悩み
飛び込んでしまった

一人で夜を過ごす時間が まだ与えられておらず
いつの日か 夜 あのカウンターで ゆっくりと味わいたい
 
黒髪
1年で肩まで伸びた髪
髪を切る勇気を逃してしまったこの一年
桜が咲く前には、前のように まっすぐな黒髪をあごラインにしようと
密かに計画中・・・。 

2012/02/20 (Mon) 05:34 | 春風 #jgTtIlIo | URL | 編集
Re: タイトルなし

春風さん、こんにちは。忙しい日も食事はスキップせずに楽しむのがいいですね。お寿司屋さん?いいですね、私も飛び込みたいですよ。カウンター席に座って熱燗なんか頂きながら寿司を注文する。夢みたいな話です。
いつか春風さんとそんな晩をご一緒したいです。
長くなった髪を切るには確かに勇気が要りますね。でも切ったときの爽快感は切った人にしかわかりません。真っ直ぐの黒髪を顎のラインになんて、かっこいいじゃないですか!

2012/02/20 (Mon) 19:53 | yspringmind #- | URL | 編集

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